遊戯王 にはまってしまったようだ これは 萌を ほうしゅつするしかない▽
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※微シリアス:大神死後、白雪独白
目覚めるとそこは、いつもと変わらぬ朝だった。
目覚めるとそこは、いつもと変わらぬ朝だった。
か わ ら ぬ あ さ
普段と変わらないボクの部屋。
ハンガーに掛けた学ラン。
毎晩手入れしているグローブとキャッチャーミット。
コルクボードに貼った部活の写真。
何一つ減りも、増えてもいない。
ボクは机の上に置いたままの眼鏡を掛けて、周りを見渡してみた。
変化の無い部屋で、コルクボードとは別に置いてある写真を手に取った。
それは机の上、写真立てに入れた特別な写真。
初めてバッテリーを組んで、初めて勝利した時の写真。
ボクが大好きで大好きで仕方ない人の写真だ。
「おはよう、大神。今日も良い天気だよ。こういう日はキミの球、受けたいな」
写真立てに手を伸ばして、写真の中のキミに声を掛ける。
もちろん写真の中のキミは、返事をしてはくれない。
とびっきりの笑顔を向けてくれるだけ。
これからもキミが返事をしてくれないと思うと寂しいな。
もしボクが空に逝く日が来たら、その時は会って話をしたいけど。
「大神、そろそろ学校行く準備しないとね。朝練遅れちゃうもん」
写真立てをそっと鞄に忍ばせる。
キミが空に上ってからのボクの日課なんだ。
恥ずかしいから写真立てはずっと鞄の中だけど。
キミが出来なくなってしまった事、ボクが出来るだけやってみせてあげる。
学ランに着替えて、バットとキャッチャーミットを鞄に入れて。
朝練に向かう変わらない朝。
ただ一つ変わった事と言えば、キミが傍にいない事。
write:2006.06.10
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